福利厚生サービスとは、従業員のモチベーションや定着率を上げることを目的として企業が従業員に対しておこなうサービスのことです。福利厚生には法定福利と法定外福利がありますが、福利厚生サービスといえば一般的には法定外福利のことをいいます。現在では当たり前になっていますが、その歴史は明治時代にまで遡り、国を強くするために経営者が労働者の面倒を見ることから始まります。徐々に制度化され、高度経済成長期には豊かな資本を元に企業独自で豪華な社員住宅や保養施設などを作るようになりましたが、経済状況の悪化により福利厚生は削減傾向になります。
現在では福利施設を建てるよりも従業員のライフスタイルに合わせた柔軟なサービスを提供できるよう変化しています。近年、福利厚生サービスは外部へのアウトソーシングが進みつつあります。ジムや映画、旅行、介護関連など多彩な選択肢があるため性別な年齢、家族構成を問わず幅広く従業員のライフスタイルに寄り添えることが理由です。またこれらを企業独自で企画・制度化しようとすると人手やコストがかかりますが、委託すればそんな心配も必要なく、維持についても管理の手間とコストがかからないので手軽に導入できます。
企業だけでなく従業員にとってもメリットがあります。豊富なメニューの中から自分や家族に合ったプランを選べるので利用しやすいです。ただしいくら選択肢があっても利用されなければ意味がないのでアウトソーシングを検討する場合は、導入後の定着をサポートしてくれるところを選びます。